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めんつゆと醤油の違いは3つ|甘み・だし・希釈で使い分け(1789年創業 鎌田醤油のだし醤油という選択肢)

めんつゆと醤油の違い

  • 甘み:醤油には甘みがなく、めんつゆはみりんや砂糖で甘みを加えています。
  • だし:醤油はだしを含まず、めんつゆはかつおや昆布のだしを合わせています。
  • 希釈:醤油はそのまま少量を使い、めんつゆは濃縮タイプ(水で薄める)とストレートタイプに分かれます。
  • 醤油は塩気で味を締める調味料、めんつゆは麺と一緒に口へ運んだときに味が完成する調味料。両者の中間が「だし醤油」です。

冷奴に何をかけるか。醤油か、めんつゆか。よく似た顔をしていますが、味の設計はそれぞれ違います。

めんつゆと醤油の違いは、次の3点に集約できます。

めんつゆと醤油の違いは3つ

醤油は塩気で味を締める調味料、めんつゆは麺と一緒に口へ運んだときに味が完成する調味料です。この一線で棚の住み分けが見えます。

違い①:甘みの有無

醤油には、砂糖やみりんは基本的に加えられていません。塩気と発酵由来の旨みで料理を締めるための調味料です。

一方のめんつゆは、醤油とだしにみりんや砂糖で甘みを足しています。麺と絡めて口へ運んだときに味がまとまるよう、塩気と甘みのバランスが調整されています。

裏を返すと、めんつゆを冷奴やおひたしにそのままかけると甘みが前に出ます。刺身につければ砂糖の余韻が残ります。「醤油のキレ」を活かしたい料理では、醤油の方が狙いに合います。

違い②:だしの有無

もう一つの大きな違いは「だし」です。醤油はだしを含みません。かつお節や昆布と合わせて使うのは、料理する側の役割です。

めんつゆは、かつお節や昆布のだしを最初から合わせています。麺つゆとしてそのまま完成度が高いのは、この「だしを引く工程」が済ませてあるからです。

なお、醤油にだしを加えたものは、日本農林規格(JAS)上の「しょうゆ」ではなく、しょうゆ加工品として扱われるとされています。品質が劣るという意味ではなく、規格の区分の話です。

違い③:希釈が前提かどうか

醤油はそのまま少量を使います。ラベルに希釈倍率は書かれていません。

めんつゆには2種類あります。濃縮タイプ(2倍・3倍・4倍など)は水やだしで薄めて使い、ストレートタイプはそのまま使います。パッケージ表側に必ず「◯倍濃縮」または「ストレート」と書かれているので、そこで見分けられます。

醤油には希釈の指示がない、めんつゆにはある。棚で迷ったらここを見ると早いです。

めんつゆと醤油の使い分け早見表

料理 向いているのは
冷奴・卵かけご飯 醤油(またはだし醤油)
刺身・寿司 醤油
おひたし・煮浸し だし醤油/醤油+だし
煮物・だし巻き卵 だし醤油/醤油+みりん+だし
そうめん・そばのつけつゆ めんつゆ
天つゆ・丼のかえし めんつゆ
釜揚げうどん めんつゆ/だし醤油

「かける・締める」は醤油、「麺の相棒」はめんつゆ。両方の役割を一本で兼ねたいときに出てくるのが、次に紹介する「だし醤油」です。

中間にある「だし醤油」という選択

醤油とめんつゆのあいだに、もう一つジャンルがあります。「だし醤油」です。

だし醤油は、醤油にかつお節や昆布などのだしを合わせた調味料で、砂糖やみりんは基本的に加えられていません。醤油の使い方(かける・煮る)そのままで、だしの旨みを一手に足せる、ちょうど「醤油+だし」で止めた設計です。

醤油とめんつゆを両方買い揃えるほどでもない家庭では、だし醤油一本で日常の「かける・煮る」をカバーし、麺のときだけめんつゆを使う、という組み合わせが便利です。

鎌田醤油 だし醤油:「だし醤油」を広めた一本

いまや当たり前になった「だし醤油」というジャンル。その草分けとして知られるのが、讃岐・坂出の鎌田醤油です。

創業は寛政元年(1789年)。230年以上醤油を醸してきた蔵が生んだだし醤油は、本醸造醤油にかつお節・さば節と昆布の一番だしを合わせた一本です。原料処理から発酵・熟成・充填まで、全工程を坂出市内で行っています。

うどん県・香川では、だしと醤油の関係は日常そのものです。かけるだけ、垂らすだけで「だしの効いた味」が決まる便利さは、贈答品としても長く愛されてきました。冷奴が、卵かけご飯が、これ一本で仕上がります。

薄めないめんつゆという選択:ヤマエ 高千穂峡つゆ

めんつゆの側からもう一本。宮崎・都城のヤマエ食品工業「高千穂峡つゆ うまくち」は、かつおだしと蜂蜜を合わせたストレートつゆです。九州のストレートつゆで9年連続売上1位の看板商品で、そうめんや冷や汁に薄めず使われています。

明治4年(1871年)創業、150年以上味噌と醤油を醸してきた蔵が、霧島山系の地下水を仕込み水に造っています。名前の「うまくち」は、辛口でも甘口でもない九州の味の合言葉です。

めんつゆの甘みは、砂糖ではなく蜂蜜で入っています。そうめんに絡ませたときの、あの丸みのある甘さの正体です。

まとめ:買うときの判断基準

醤油は塩気で味を締める調味料、めんつゆは麺のつゆとして味を完成させた調味料、だし醤油はその中間で「醤油+だし」で止めた調味料。ここを分けて捉えると、棚の前で迷わなくなります。

よくある質問

めんつゆと醤油の違いは何ですか?

違いは主に3つです。①甘み:醤油は甘みがなく塩気で味を締めますが、めんつゆはみりんや砂糖で甘みを加えています。②だし:醤油はだしを含みませんが、めんつゆはかつおや昆布のだしを合わせています。③希釈:醤油はそのまま少量を使い、めんつゆには濃縮タイプ(水で薄める)とストレートタイプがあります。

めんつゆは醤油の代わりに使えますか?

使えますが、甘みとだしが料理の前に出ます。冷奴や刺身のように「醤油のキレ」を活かしたい料理では、味がぼやけて感じられがちです。煮物なら砂糖・みりん・だしの分を引き算すれば代用できますが、卵かけご飯や刺身のように「かけるだけ」の料理では、醤油かだし醤油の方が狙いに合います。

醤油をめんつゆの代わりに使えますか?

そのままでは麺のつけつゆには物足りません。醤油にだし・みりん・砂糖を足せば近い味は作れますが、手軽さは失われます。市販のめんつゆは、麺と一緒に口へ入れたときにちょうどよくなるよう味が設計済みで、そこが最大の役割です。

醤油とめんつゆの中間はありますか?

「だし醤油」がそれにあたります。醤油にかつお節や昆布のだしを合わせた調味料で、甘みは基本的に入っていません。醤油の使い方(かける・煮る)そのままで、だしの旨みを一手に足せます。「だし醤油」を全国に広めたのが、寛政元年(1789年)創業の鎌田醤油とされています。

この記事で紹介した一本