JPEN
愛知県の風景(犬山城)
Food Culture

愛知県の調味料

豆でつくる、濃い色の味噌。

犬山城Photo: Suicasmo / CC BY-SA 4.0

Recommended Items

まずはこの3本

三州三河みりん
愛知県 / 碧南みりん無添加長期熟成
三州三河みりん
「米一升、みりん一升。みりん風調味料を捨てる日。」
¥957 / 300ml
詳しく見る →
カクキュー 八丁味噌
愛知県 / 岡崎味噌無添加
カクキュー 八丁味噌
「石積み職人が守る、二夏二冬の豆味噌。」
¥750 / 500g
詳しく見る →
マルホン 太白胡麻油
愛知県 / 蒲郡
マルホン 太白胡麻油
「煎らずに搾る。無色透明、素材を活かす胡麻油。」
¥918 / 450g
詳しく見る →

愛知の味噌は、米や麦を使わず大豆だけで仕込む豆味噌です。色は黒に近く、甘みは控えめで、酸味と渋みを含んだ濃い旨みが特徴になります。岡崎城から八丁ほど離れた土地で作られたことから、八丁味噌の名がつきました。

温暖で湿度の高い濃尾平野は、醸造に向いた土地でもあります。碧南では米と米麹から仕込む三河みりんが、蒲郡では焙煎せずに搾る太白胡麻油が作られています。濃い味噌と、澄んだみりんや油。対照的な調味料が同じ県に並んでいます。

愛知の味は「豆」でできている

愛知の調味料を貫いているのは大豆です。全国の味噌の多くが米麹を使うのに対し、愛知でつくられるのは大豆と塩だけを原料とする豆味噌でした。二年以上寝かせるため色は濃く、甘みは少なく、大豆のうま味が凝縮した重い味になります。

この製法が生まれた理由は気候にあります。東海地方は夏の高温多湿で味噌が酸っぱくなりやすく、保存性の高い豆味噌が選ばれました。そして豆味噌を仕込む桶の底に溜まった液を汲み出したものが、たまり醤油です。愛知の味噌と醤油は、別々の産物ではなく同じ製法から枝分かれしたものだといえます。

八丁味噌と三河みりん

八丁味噌の名は、岡崎城から八丁(約870メートル)離れた八丁村(現在の八帖町)に由来します。この土地が味噌づくりに適していたのは、米が穫れにくく大豆の栽培に向いていたこと、吉良に塩田があったこと、矢作川の舟運と旧東海道が交わる要所だったことが重なったためでした。徳川家の保護を受けたことも大きかったとされます。

碧南では、みりんが江戸期から造られてきました。もち米・米麹・焼酎だけで仕込む本みりんは、砂糖とは違う穏やかな甘みと、料理に照りを与える力を持ちます。愛知は味噌・たまり・みりんが揃う、醸造の密度が高い県です。

郷土料理と調味料

煮味噌
豆味噌の煮汁で、大根や里芋、こんにゃくなどを煮込む家庭料理です。長く煮ても風味が飛びにくい豆味噌の性質を活かした食べ方で、味噌煮込みうどんも同じ考え方の延長にあります。
味噌カツ・味噌おでん
豆味噌にみりんや砂糖を加えて甘辛いたれに仕立て、揚げ物やおでんにかけます。濃い味噌をそのままでなく、甘みで整えて使うのが愛知流です。

愛知県の蔵元・醸造元

この土地を掘り下げた読みもの

八丁味噌とは? なぜ愛知だけ「豆味噌」なのか。二夏二冬の熟成の理由
名古屋めしを支える八丁味噌を解説。米麹を使わない豆味噌が東海地方に根付いた理由、石積み職人の技、二夏二冬の熟成、家庭での使い方まで紹介します。
読む →
みりん風調味料と本みりんの違い:「米一升、みりん一升」の世界
みりん風調味料と本みりんの違いを原料・製法・味から解説。本物のみりんの選び方と、料理がどう変わるかを紹介します。
読む →

近くの県もめぐる

中部・能登ぜんぶを見る →