JPEN
石川県の風景(兼六園 徽軫灯籠)
Food Culture

石川県の調味料

海からの塩、蔵からの麹。

兼六園 徽軫灯籠Photo: KimonBerlin / CC BY-SA 2.0

Recommended Items

まずはこの3本

奥能登 揚げ浜塩
石川県 / 珠洲無添加天日
奥能登 揚げ浜塩
「500年続く揚げ浜式製塩。浜士が炊き上げる奇跡の結晶。」
¥1,500 / 50g×3
詳しく見る →
ヤマト醤油味噌 醤油糀
石川県 / 金沢・大野
ヤマト醤油味噌 醤油糀
「TKGを別次元に変える、金沢・大野の麹の恵み。」
¥486 / 120g
詳しく見る →
カネイシ 能登のイカ魚醤 いしり
石川県 / 能登・小木魚醤無添加長期熟成
カネイシ 能登のイカ魚醤 いしり
「イカと塩だけ、2年熟成。三大魚醤の最後のひとつ。」
¥1,280 / 150ml
詳しく見る →

加賀百万石の城下町・金沢には、藩の食を支えた醸造の技が残っています。大野は醤油の産地として知られ、麹を使った調味料づくりが今も続いています。

能登へ向かうと、風景が変わります。珠洲の仁江海岸では、五百年続く揚げ浜式製塩が今も行われています。海水を桶で汲み上げて塩田に撒く、日本でここだけの製法で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。小木ではイカの内臓を仕込んだ魚醤「いしり」が作られ、日本三大魚醤のひとつに数えられます。

能登が生んだ塩と魚醤

石川の調味料は能登半島に集中しています。海に囲まれた土地で、塩と魚醤という、海から直接生まれる二つの調味料が今も造られています。

魚醤の「いしり」「いしる」は、イカの内臓やイワシ・サバの身を塩に漬け、一年以上発酵させて造ります。イカを使うものをいしり、イワシなどを使うものをいしると呼び分ける地域が多く、能登では万能調味料として日常に定着しています。金沢では醤油や麹を使った調味料づくりも盛んで、醤油に麹を合わせた調味料などが作られています。

揚げ浜式製塩といしるの文化財登録

珠洲に伝わる揚げ浜式製塩は、砂を敷いた塩田に海水を人力で撒き、天日で濃縮してから釜で炊き上げる製法です。国内で唯一この方法が続く土地とされ、「能登の揚浜式製塩の技術」は2008年3月に国の重要無形民俗文化財に指定されました。用具166点も、1969年に重要有形民俗文化財となっています。

いしる・いしりについては、「能登のいしる・いしり製造技術」が国の登録無形民俗文化財に登録されています。始まりの時期ははっきりしませんが、江戸時代中期には能登で造られていたとみられます。第二次大戦中には、自家製塩の塩で仕込んだいしるが代用醤油として農産物と交換された記録も残ります。

郷土料理と調味料

いしる鍋(貝焼き)
ホタテなどの貝殻を鍋がわりにして、いしるで味を付けた汁で具材を煮ます。能登の宴席に出る食べ方で、魚醤の香りが立つ料理です。
かぶら寿し
かぶに鰤を挟み、麹で漬け込んで発酵させた金沢の冬の保存食です。麹の甘みと魚のうま味が合わさる、石川の発酵文化を代表する一品です。

石川県の蔵元・醸造元

この土地を掘り下げた読みもの

いしりとは? 日本三大魚醤に数えられる、能登のイカ魚醤
能登に伝わる魚醤「いしり(いしる)」を解説。イカの内臓と塩だけで2年以上発酵させる製法、しょっつる・いかなご醤油との関係、独特の旨みと使い方まで紹介します。
読む →
醤油麹と塩麹の違い:卵かけご飯を変える、金沢・大野の発酵
醤油麹と塩麹の違いを、原料と味わいの観点から解説します。麹が旨みを生む仕組み、そして醤油醸造の町・金沢大野で造られる「醤油糀」の物語も紹介します。
読む →
能登の揚げ浜塩とは:日本でここだけ、500年続く製塩法の物語
石川県珠洲市に残る日本唯一の「揚げ浜式製塩」を解説。500年の歴史、浜士の仕事、塩の味の特徴、購入方法まで紹介します。
読む →

近くの県もめぐる

中部・能登ぜんぶを見る →