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大分の味噌は麦です。九州は麦の栽培が盛んで、米より麦を麹にする土地が多い。甘く香ばしく、熟成は短めに仕上げます。臼杵には江戸期から醸造の蔵が集まってきました。
柚子胡椒は、この県の山あいで生まれたと伝えられます(発祥には諸説あります)。青柚子の皮と青唐辛子と塩だけ。冷蔵設備のない時代に、香りの強いものを塩で留めるための工夫でした。
- 麦を麹にする、甘く香ばしい九州の味噌
- 青柚子と青唐辛子を塩で留める柚子胡椒
大分は麦味噌の県
大分の味噌は麦味噌です。麦麹を使うため、米味噌よりも香りが立ち、甘みを感じやすい味になります。九州は全体に麦味噌の地域ですが、大分はその中心で、県内メーカーの麦味噌生産量は日本一とされます。
醤油も甘口です。九州の醤油に共通する傾向で、砂糖などの甘味料を加えて仕上げるものが多くあります。一方で大分には、甘さとは正反対の柚子胡椒があります。柚子の皮と青唐辛子と塩だけで作る薬味で、甘い調味料の多い九州において、香りと辛さで料理を締める役割を担っています。
柚子胡椒はどこで生まれたか
柚子胡椒の発祥については、大分県日田市の津江地区とする説と、福岡県の英彦山周辺とする説などがあり、九州各地に発祥を主張する土地があります。断定はできませんが、日田の津江地区で柚子の栽培が盛んで、古くから家庭で作られてきたことは確かです。
「胡椒」とあるのは、九州の一部で唐辛子を胡椒と呼んできたためで、実際にコショウは入っていません。青柚子と青唐辛子で作るものが緑、黄柚子と赤唐辛子で作るものが赤になります。臼杵では文久元年創業の醸造元が味噌と醤油を造り続けており、大分の調味料は麦味噌・甘口醤油・柚子胡椒の三つで語れます。
郷土料理と調味料
- だんご汁
- 小麦粉を練って平たく伸ばした生地を、味噌仕立ての汁で煮込みます。麦味噌の香りが汁の土台になる、大分の日常食です。
- とり天
- 鶏肉に下味をつけて揚げた大分の料理です。ぽん酢と練り辛子で食べるのが一般的で、柚子胡椒を添えることもあります。
大分県の蔵元・醸造元
- フンドーキン醤油文久元年創業
臼杵の醸造元です。麦味噌の生産量は日本一とされ、醤油や柚子胡椒も手がけています。 - 川津食品昭和38年創業
日田・前津江の柚子胡椒メーカーです。柚子の産地で、粒を残した柚子胡椒を造っています。
Stories
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