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熊本県の風景(阿蘇 草千里)
Food Culture

熊本県の調味料

灰を入れて、腐らせない。

阿蘇 草千里Photo: STA3816 / CC BY-SA 3.0

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熊本の赤酒は、もろみに木灰を加えて仕上げる灰持酒です。灰でアルカリ性に傾けることで腐敗を防ぐという、火入れとは違う保存の技術が使われています。

藩の時代には正月に飲む酒として定着し、今も屠蘇に使う家があります。同時に料理酒としても優秀で、みりんの代わりに使うと照りが出て、素材が硬くなりにくい。土地の酒がそのまま調味料として残った例です。

熊本の甘さはどこから来るか

熊本の調味料は全体に甘口です。醤油も味噌も、関東のものと比べるとはっきり甘さを感じます。九州は温暖で、甘い味付けが好まれてきた土地柄がそのまま調味料に表れています。

そのなかで熊本を特徴づけるのが赤酒です。清酒とほぼ同じ製法で造りながら、仕上げに木灰を加えるのが違いになります。木灰はアルカリ性で酒の酸を中和し、この過程でアミノ酸と糖が反応して赤褐色に色づきます。料理に使うと、照りとコクが出て素材が柔らかく仕上がります。熊本の家庭では、みりんの代わりに赤酒を使う習慣が今も残っています。

赤酒と屠蘇の関係

赤酒は灰持酒(あくもちざけ)と呼ばれる分類に属します。木灰を加えることで保存性が高まるため、冷蔵設備のない時代には理にかなった造り方でした。

熊本では古くから、正月のお屠蘇やお神酒として赤酒が用いられてきました。現在も年始に赤酒を飲む家庭があり、調味料としてだけでなく行事の酒としての性格を併せ持っています。料理用として売られているものは、この赤酒を調味に向くよう仕立てたものです。

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からし蓮根
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太平燕(タイピーエン)
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